建物概要
【建物名】レイクショアドライブ・アパートメント
【用 途】集合住宅
【所在地】シカゴ・アメリカ
【設計者】ミース・ファン・デル・ローエ
【竣工年】1951
建物の特徴
・レイクショア・・・湖の岸辺
・ドライブ・・・道路
・アパートメント・・・集合住宅
っという事で、「湖のそばの道路の前にある集合住宅」のレイクショア・ドライブ・アパートメント。
設計者は、建築士試験に出題された「ファンズワース邸」のミース・ファン・デル・ローエ
この「ガラスの家」の「集合住宅」版って言ってもいいのかなぁ~?。
いやっ、高層の集合住宅だからH形鋼は耐火被覆せなあかんから、コンクリートで耐火被覆しているからちょっと違うかぁ~。
耐火被覆をして、ガラスを支える方立(マリオン)を、黒く塗ってシャープに見せているから、「ファンズワース邸」と雰囲気が似ているんですね。
あっ・・・ファンズワース邸は、白っぽかったですね。
黒っぽいのは・・・フィリップ・ジョンソンの「ガラスの家」でしたね。
レイクショア・ドライブ・アパートメントが建ったのは、今から約70年前。
想像すると、70年前にこんなガラス張りのたっかいたっかい建物が2棟、ニョキニョキっと建ったらそれはもう衝撃的だったそうです。
今では、近くでも「レイクショア・ドライブ・アパートメント」っぽい雰囲気のビルは建っていますが、やはりガラス張りだと、「おぉ~!」っと上を見上げてしまいますが、当時だったらもっとびっくりしているだろうなぁ~。
ってな訳で、今は日本だけではなく、世界各国でもこんな建物が建ってもそんなに違和感がないデザインのことを・・・(ちょっと表現が雑ですが・・・)。
インターナショナル・スタイル・・・建築士試験では「国際様式」の表現で出題されています。
「個人や地域の特殊性ではなく、世界共通のスタイル」ってことですね。
試験対策におけるキーワード
- 高層集合住宅
- 国際様式
建築士試験の問題
やってみよう!
(答えは問題をクリック♪)
一級建築士試験における出題
(一級建築士の平成5年度の問題より)
レイクショア・ドライブ・アパートメント(Mies van der Rohe)は、高層集合住宅である。
正しい枝です。
(一級建築士の平成22年度の問題より)
レイクショア・ドライブ・アパートメント(ミース・ファン・デル・ローエ)は、国際様式である。
正しい枝です。
二級建築士試験における出題
出題なし
雑記
70年前にこんなん建てようとしたのがすごいなぁ~っと言うのが、正直な感想です。
この建物は、ぐるりとガラス張りだけど、建築士試験風にここで問題っ!。
集合住宅形式は何だと思います?。
正解は、「中廊下型」。
まっ、廊下が外周部に見えていないからそりゃそうだと言われたらそれまでなんだけど、ミース・ファン・デル・ローエさんは、「中廊下型」を好んでよくデザインしてたそうなんです。
確かに高層建築物だったら、中廊下型だったら自然採光は望めないものの、各住戸への動線が短くなっていいんだけど、本当のところは、ミース氏はデザイン性を重視したのか、効率を考えたのかはどっちだろうなぁ~。