建物概要
【建物名】国見町庁舎
【用 途】公共建築
【所在地】福島県伊達郡国見町大字藤田一丁田二 1-7
【設計者】株式会社JR東日本建築設計
【竣工年】2015年
建物の特徴
東日本大震災で半壊になってしまって、立て直しをした「国見町庁舎」。
一番の大きな特徴と言えば、公共建築で初めて採用された「 木質ハイブリッド鋼材内蔵型集成材 」。
一見、木材に見えるけども中に鉄骨が収められているもので、「木造」と「鉄骨」の掛け合わせたものだから「木骨(もっこつ)」・・・って言うと、あんまりカッコよくないなぁ~(笑)。
このカッコイイ「木質ハイブリッド鋼材内臓型集成材」は柱と梁に使用されていて、外壁には「地元の木材を使っていますよぉ~」っと見えるようにカーテンウォールに垂直の木製ルーバー。
他にもふんだんに、自然エネルギーを利用している箇所がたくさんあります。
国見町庁舎の大きな庇も圧巻です。
んっ、大きな庇・・・???。
そういえば・・・岩手県の「住田町役場」もそうでした。
住田町役場は「木のショールーム」を担っているということで、どちらも地産地消という共通キーワードだけではなく、共通するものがありますので、良かったら一緒に読んでみてくださいね。
試験的には、大きな特徴が聞かれますので、こちらにまとめておきますね。
- 住田町役場・・・トラス型木材トラス構造
- 国見町庁舎・・・木質ハイブリッド鋼材内臓型集成材
試験対策におけるキーワード
- 木質ハイブリッド鋼材内蔵型集成材
建築士試験の問題
やってみよう!
(答えは問題をクリック♪)
一級建築士試験における出題
海の博物館展示棟は(三重県)は、主要構造部の柱や梁には、鋼材を内蔵した集成材を使用し、外壁にはガラスカーテンウォールと木製ルーバーを使用した建築物である。
二級建築士試験における出題
出題なし
雑記
まずは、国見町庁舎の大きな特徴の「 木質ハイブリッド鋼材内蔵型集成材 」 。
火災の時には、集成材の炭化層が燃えどまり層となって、断熱効果によって炭化進行を遅らせることができることができるので、「燃えしろ設計」にて、木材の雰囲気を出すことができるんですね。
なんで、木材をいっぱい使う建物が増えてきているのか・・・。
ここで、その理由を書くとながくながぁ~くなってしまいますので、いつなるサイトの方で少しだけ触れているので、合わせて読んでもらえると♪。
そして、Googleマップで航空写真には建物が載っているのですが、ストリートビューでは、まだ建っていない時期のものなので、株式会社JR東日本建築設計さんのサイトを載せておきますね。
http://www.jred.co.jp/works/office/kunimityo/index.html
震災当時は、半壊になって想像も出来ないくらい大変だったと思います。
この新しくなった国見町庁舎を見ていると、力強さを感じて頼もしいイメージが見えます。